Stanford MBA 心の旅路

Stanford大学でのMBA(Stanford GSB)留学に奮闘する、外資系経営コンサルティング・ファーム勤務の若者の心の日記blog。 コンサルティングの仕事、MBA受験からスタンフォードGSB合格、スタンフォードMBA生活、帰国にいたるまで。

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モントレーにて先学期に履修したアントレプレナーの授業「Formation of New Ventures」は素晴らしい授業であった。なかなか忙しく、blogに内容をアップデートする時間がとれないのだが、つい先日期末レポートの採点が返ってきて、ふと自分のレポートを読みなおして思った点を数点だけ。



成功する起業家の多くが社会人経験8-10年以上で起業
授業では、20代からの起業、サーチファンドモデル、30・40代からの起業など様々な起業家と接する機会があった。感じたことは多いが、授業で取り扱った、成功する起業家に関するある統計が面白かった。成功(とりあえずこの例ではExitまたはIPO)する起業家が、その会社を立ち上げた年齢を分析してみると、そのほとんどが、最低でも社会人経験を8-10年持っているという。20代から情熱を持って企業をし、成功させる事例もあるが、統計で見るとマジョリティーではないという。むしろ、20代で一度起業を経験し、またはその他の職業を経験し、20代終盤から30代以降で起業した会社の方が、統計的には成功確率が高いという。

成功と失敗のはざまに落ちるリスク
授業で多くの起業家に会ったが、必ずしも成功した人だけでなく、失敗(倒産)をした人、苦しんでいる人(特にこの景気の中、多くのスタートアップが現在も破たんしている)から話を聞くことも多く、生々しい話もたくさん聞くことができた(笑)が、その中で一つ印象に残っているのが、成功と失敗のはざまに落ちるリスクのこと。

キャンパスにて明らかな失敗であれば、次のステップへの判断もつきやすいだろうが、クラスでも議論になったのが、業績の達成がどんどん先ばしになるような、成功と失敗のはざま。特にベンチャーキャピタルから資本が入っていないケース(日本でのスタートアップはそういうケースが非常に多いだろう)だと、VCからのプレッシャーがかからないため、事業計画を達成できていなくても、「来年こそ」「もう少し計画を見直してみよう」等々、ずるずると目標を下げたり、買えたりすることになり、中途半端な規模のビジネスのまま、大きく成長することも失敗することもなく、5年も10年も経ってしまうケースが多いという。それが自分のやりたいビジネスであり、大きな成功をしなくてもよいのであれば問題がないのであろうが、仮に大きな計画やキャリアステップの願望(自分のVCを作る等々)があった場合、成功でもなく失敗でもない状況は、どこで足抜けをするべきなのか、見切りが付きにくいため、多くの起業家がキャリアの多くをそこで費やすことになりがちだとう。
Ranch99こちらには日本のような24時間営業のコンビニはあまりないが、コンビニの代わりをつとめているのが、24時間営業のWalgreensなどのドラッグストア、それからSafewayに代表されるスーパーマーケットである。日本のコンビニと違い、巨大で大雑把な感じがするが、私も安価な食料品の買い物という意味で自宅から車で3分の距離にある大きなSafewayには大変お世話になってきた。ところが最近、中国人のクラスメートからRanch99という中国系スーパーの存在を教えてもらい、それからは完全にそっちのとりこになってしまった。これがとにかく、安い。

Safewayといえば、普通こちらでは低価格スーパーというイメージがあり、高価格であれば、Whole foods Marketなどが有名であるが、Ranch99に行ってから、実はSafewayは高価格帯であったことに気づかされた。客層はいまだに80%が中国人であるが、不景気も手伝ってか、ちらほらと白人や中国人以外の客層も見当たるようになった。とにかく野菜も果物も肉も魚も何もかも、Safewayの数割は安いイメージである。

中国版ヤクルト(的)飲料ひとつ中国らしい、とうか、衝撃なのが、写真の中国製ヤクルト(的)飲料。味はヤクルトと全く同じで、5本入りセット2つ(10本)で、98セント。別のセクションでは、正式な輸入品のヤクルトが販売されているが、こちらは同じ量で6倍以上の価格。合法なのかは疑問符であるが、安さは驚きの水準である。

ここでのお気に入りは、若いココナッツ。ココナッツがそのまま売られており、包丁でこじ開けるのにやや時間がかかるが、なかなかおいしい。こちらは1個あたり1ドルちょっとだが、9個の段ボールで買うと、合計で8ドル程度と、非常にお得である。ただ、野菜も何もかも生モノはダメになるのが早い。Safewayなどが保存料などを使いすぎているのかもしれないし、こちらが新鮮なまま輸送できていないのかどちらかは分からないが、こちらの野菜は買ったらすぐに調理しないとすぐダメになってしまう。ただこの不景気の中、この価格差であれば、中国系以外の顧客も次第に増えてくるのではないだろうか。

シーフード売り場「中国の価格破壊」といえば、中国人の賃金水準も高くなってきた現在、一般的には半分過去の用語のようになってきたが、ここカリフォルニアのスーパーでは、現在も中国系スーパーによる価格破壊が進んでいる。
Stanfordさて、すでに2年生の2学期目、冬学期も佳境を迎えているが、冬学期が終わる前に、そういえばしていなかった秋学期のお決まりの総括を。2年生の1学期目ということで、初めてほとんどの科目が選択となり、自分の取りたい科目をとれる上、各クラスが少人数になり、また1年目とは違った雰囲気となった。取った科目は、以下の6科目。


  ・Touchy Feely
  ・Accounting Based Valuation
  ・IT for managers
  ・M&A Issues
  ・Negotiation
  ・Organizational Learning


今回は3科目を「短期集中講義」という新しいスタイルで、1週間から2週間の期間で履修した。いずれもひとつのことに集中した方が効率のいい私のスタイルに合っていたため、学びやすかった。全体としては、本当に素晴らしい授業と、それほど期待にこたえてくれなかった授業がそれぞれあったという感じ。

・Touchy Feely: 満足度95点
ビジネススクール素晴らしかった、の一言。スタンフォードの名物授業の一つで、すでに以前細かく書いたので再度は書かないが、少人数で徹底してお互いの感情について理解しあう演習形式の授業。2週間の集中授業で、毎日7時間半、かつ週末も海の家にこもっての徹底授業。最近この授業で一緒に学んだクラスメートたちと再びreunionを行ったが、本当に心を許せる友達も作ることができ、満足度は最高。ただ、2週間で非常に濃厚だったため、「素晴らしい」と言われているリーディングのいくつかをこなせなかったのが残念。それらは、春休みにぜひ読みたいと思っている。

・Accounting Based Valuation: 満足度85点
バリュエーションの授業。非常にオーソドックスな形で、財務諸表からスタートしていかに公表データを中心にしてバリュエーションを行うか、という視点での授業。基本的にケース&講義のミックス形式で、毎週グループでアサインメントを提出する。焦点は、ストレートフォワードなバリュエーションのみでなく、具体的な数字の探し方、エマージングエコノミーや急成長企業でのバリュエーションの仕方等、応用&実践的なところに重点を置いている。教授の教え方が非常にうまかったため、身に付いたものが多かった。

・IT for managers: 満足度60点
こちらは期待外れ。今期唯一の必修授業で、テクノロジーについて教えるということで、シリコンバレーにあるスタンフォードならでは授業を期待していたのだが、これまた私が基礎コースを取ったからだろうか、教授もそれほどよくなく、IT絡みのケースを議論する通常のコースで、それほど目から鱗が落ちるようなことはあまりなかった。ITに関して議論する、普通のコースという印象であった。

・M&A Issues: 満足度60点
In ClassM&Aに関わる法律的、税務的、会計的な問題を取り扱う1週間での短期集中授業。ちょうどその週、もう一つの短期集中授業と予定が重なってしまっていたため、あまり予習できず、その結果消化もあまりできなかった。法学部出身ではあるのだが、法律も読む分量が多く、ちょっと消化不良気味のまま授業を終了。。。

・Negotiation: 満足度80点
交渉に関する、演習を中心とした授業。セオリーを授業で復習・学習し、それを実践のネゴシエーションの演習でそれぞれ実践、結果を議論する。1回の授業が3時間と長く、そのうち1時間半は毎回演習に使う内容。以前このブログにも書いたが、西洋式のロジカルな交渉術を学ぶメリットを感じた。また、世界のいろんなところから来る学生の、倫理観の違いや、交渉スタイルの違いから学ぶことも多かった。

・Organizational Learning: 満足度75点
こちらも以前すでに書いたが、組織がいかに学習するかという授業。1週間での短期集中講義で、組織が学習をしそこなうパターンやケースの学習などを、頭の体操のような演習を使いながら学んでいく。内容はそれほど濃厚ではなかったが、おもしろい授業であった。
借りた一軒家週末を利用して、Lake Tahoeに行ってきた。
スタンフォードというと晴天の青空とヤシの木が思い浮かぶかもしれないが、実は車で3-4時間ほどで、ネバダ州との境にある素晴らしいスキーリゾートにもアプローチできる。スキーは中学の頃からやっているが、仕事を始めてからはなかなか行く機会がなかった。日本からスキー一式を送ろうかとも思ったが、とりあえず現地で借りてスキーをすることにした。

こちらではクラスメート5-10名で、山の麓の家を一軒借りてスキーをすることが多い。日本のように旅館やホテルが沢山あるというより、多くの個人所有の別荘(レンタル目的の)があり、それを数日間借りるという形を取る。5ベッドルームや7ベッドルームの、暖炉付きのおしゃれな家に泊まりながら、自炊をしてスキーを楽しむ。

スキーを背負って日本との差を感じるのは、スキーレンタルでウェアーとグラブはあまり貸してくれないことと、ナイターがほとんどないこと。ウェアーを持ってきていなかったので、結局コートとジーンズ、普通の手袋で滑ることになってしまった。それからスキー場は日が沈む前の5時くらいに閉まってしまう。午前中からすべり、夕方前には家に戻り、みなで自炊をしながらのんびりする。今回はロシア人の友人とその家族を中心に10名程度と一緒に遊びに行き、夜にはお決まりのゲーム、「マフィア」で激闘。ウォッカやワインを飲みながら、暖炉を囲みながら、夜が更けるまで楽しい時間を過ごさせてもらった。

Lake Tahoeには複数のスキーリゾートがあるが、いずれも経済危機の影響で経営が苦しいとのこと。どこのリゾートが先につぶれるか体力勝負の状態で、どこもだれかが先に倒れてほしいと願いながらの持久戦を強いられているとのこと。そのせいか、リフトにも行列はなく、非常に快適なスキーをさせてもらったのだが、なんとか持ちこたえてほしいものだ。
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