ロンドンに来て語学学校の学生と話をするうちに、改めてひとつ気づいたことがある。それは、「笑顔とユーモアの力」。あるイタリア人と世間話をしているときに、別に彼が面白いことを言ったわけではないのだが、私が自然と愛想笑いというか、自働的な笑顔というか、とりあえずよく分からずに笑った時の会話が印象的だった。「今、なんで笑ったの?」
「え? あ、笑ったっけ? そうだね。 ははは。」
「ははは! 不思議だけど、君が笑うと、私も笑っちゃう。」
「君が笑うと、私も笑っちゃう」という言葉にハッとした。振り返ってみると、語学学校ではいつもジョークをいったり、笑ったりしていることに気付いた。そしていつも笑っていると、自然に人が集まってくる。笑顔は伝染するものだと思うし、笑っている本人も幸せだから素晴らしいことだと思う。
私は前職のコンサルティングファームではジョークを言ったり、笑顔を振りまいたりする方では決してなかった。むしろ仕事のプレッシャーと責任感の中、眉間にしわを寄せていたことばかりだったと思う。笑顔とユーモアの力はすごいものだと思う一方、仕事で笑顔とジョークを絶やさないのは難しいことだなぁと思う。心の余裕が必要だろう。今のスタンフォードでも、簡単なグループワークや、自分が経験のあるワークでは笑顔とジョークが自然と溢れ、みんなにもサポートしてもらいながらうまく仕事が進むが、英語が分からなかったり、テーマの理解が不十分だったりすると、笑顔とジョークが息をひそめてしまう。子供のころも、よく笑う子だねと言われていたようだが、受験を始めてからは、笑顔が減った気がする。人のよって差はあるのだろうが、私の笑顔とジョーク力は、ストレスに対して敏感に反応して減衰してしまうらしい。私は、笑ってジョークを言いながら楽しく生活している自分の方が好きである。その方がみなと仲良くなるし、心が満たされた時間を過ごせる。今の自分は、「自然な楽しい自分」を表現できている気がする。そう、これまでの自分を振り返れば、笑顔とジョークのスタイルは、ひとつの自然な自分のスタイルだった。前職の会社でも、笑顔とジョークを交えながら仕事をしっかりとこなしていた上司が沢山いた。すごいことだと思う。経営コンサルティングという、自分にとっては難しい仕事をこなしながら、笑顔とジョークを絶やさない。帰国後それができるかは、自分にとってのひとつのチャレンジでもあるとも感じた。
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