Stanford MBA 心の旅路

Stanford大学でのMBA(Stanford GSB)留学に奮闘する、外資系経営コンサルティング・ファーム勤務の若者の心の日記blog。 コンサルティングの仕事、MBA受験からスタンフォードGSB合格、スタンフォードMBA生活、帰国にいたるまで。

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ロンドンの町並みサンフランシスコ、東京、上海、ロンドンと、それぞれの都市をここ数カ月で渡り歩いてきたが、それぞれカラーが違って面白いものだと思う。

サンフランシスコといえば、坂の町、霧の町、海の町、路面電車の町。ピンクや黄色、ブルーに塗られたかわいらしい縦長の3階建て住宅群が印象的だ。上海は、とにかく近代的。中国3000年の歴史が全く感じられないのは悲しいが、一気に同じデザインで立ち並ぶ住宅ビル群や、若手の建築デザイナーが実験場と言わんばかりに奇抜なデザインをしている数々の超高層ビル群が印象的だ。東京もまた、秋葉原のユニークな文化や、原宿などでの若者の奇抜なファッション、六本木や丸の内の新しい再開発エリアなど、巨大で分散した都市ながら、エリアごとの個性があって面白い。

ロンドンの町並みロンドンは、ここ1週間ちょっとの印象ではあるが、建物がとにかく素敵だと思う。石造り、レンガ造りで、いずれも4~5階建て。高さ、印象の揃った建物同士がくっついて通りを形成し、とても歴史を感じさせるような、素敵な町並みを形成している。また、東京のように自動ドア、ガラスドアが通常かと思えばそのような扉はほとんどなく、都心のビルでも、木製の小さな扉が入口になっているのを多く見かける。建物の中は、やはり多少狭かったり、たまに非常口がなかったり、通気が悪かったり、窓が開かなかったり、いろいろと欠点はあるのだが、それでもそういった多少不自由な建物を壊さずに使っているのは、とても素敵だと思った。

ブラック・キャブと電話ボックスそれからご存じのブラック・キャブ。かわいい丸っこい形をしたロンドンのタクシーである。そして2階建ての真赤なダブル・デッカーこと、ロンドンの2階建てバス。そして、赤と青の地下鉄のマークと、赤い電話ボックスなど。都市の大部分を占める建物や車に、ロンドンらしいこだわり、特徴が残され、大切にされているというのは、多少の不便があるにせよ、素晴らしいことだと思う。

パブの入り口 (木製のドア)東京や上海といったアジアの都市は、「建物」や「自動車」といった西洋近代文明から生まれてきたもので構成される「近代都市」というものに、なかなか独自の文化性を反映させにくい気もする。もちろん建物や車以外では、たとえば東京中に植えてある桜や、大きな公園にある日本庭園など、日本らしさを表現できるのだろうが、都市の大部分を占める建物、車に関しては、5階建ての天守閣を都心に並べるわけにもいかないし、都心に日本家屋では人口を収容しきれないし、なかなか日本の歴史を感じさせる町並みを作るの難しい。(その分、日本は現代のサブカルチャー(メイド喫茶などを含め)が都市に見えておもしろいとは思うが)。

そんなわけで、ロンドンでは近代文明の基礎を築いてきた歴史ある西欧の威厳のようなものを感じたりもするのでした。
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Little Veniceにて現在3週間ほどロンドンにて語学学校に通っている。学校のSocial Programの一環でのLittle Veniceへの散策に参加したところ、引率をしてくれたJohn(仮称)というイギリス人教師と親しくなった。海外に旅行に来ても、なかなか現地の若者の生活実態を見られる機会というのは少ない。ホームステイをしても、老夫婦であったり、小さな子供がいる家庭だったりする事も多いだろう。

Johnは26歳、ロンドン在住のイギリス人語学学校教師だ。身長175センチ程度、髪を短めに切り、毎朝語学学校への自転車で通勤してくる。元カノは、日本人だったという。7,8年前に東京に2年間ほど滞在し、当時彼にとっては「物価が高くて何も買えねぇ!」という状況だったらしい。そんな彼も、やがて彼女と別れてしまい、再びイギリスに戻り、語学学校に勤め始めることになった模様だ。

昨今のユーロ、ポンド高に彼は息巻く。
「昔はアメリカ人がイギリスに来ては、物価が安いって言って何でも買っていきやがったが、今は逆さ。ニューヨークなんて行ったらすべて安い、安い。完全に逆転しちゃったよね。」
彼の表情を見ていても、イギリス人のアメリカ人に対する複雑な感情が垣間見えて面白い。

そんな昨今のポンド高を誇りに思うJohnだが、生活は極めて質素。散策の後、皆でPubに行ってビールを飲んだが、「一番安いビールがある店はこれだ!」と、金のない学生集団である我々のグループで強力なリーダーシップを発揮、また「たばこも高いからね。これがいいんだ」と、自ら葉っぱとフィルターを紙で巻いてたばこを作り、誇らしげに吸う。しかしビールを1杯飲んだ段階で、「飯をパブで食うなんて馬鹿げてるね。家で作れば半値でできるよ。」と、「財布にも健康にもいい」と自称する自転車に乗って、そそくさと学生を残して帰ってしまった。

Pubにて確かに、物価は高い。ワインがグラス1杯4~6ポンド前後(800~1,200円)、ビールは3.5~5ポンド前後(700~1,000円)、マクドナルドのバリューセット(ダブルチーズバーガー)が4.7ポンド(940円)、地下鉄初乗りが4ポンド(800円)、たばこは1箱1,000円。

Little Venice散策の後日、Johnが日本食が買えるスーパーに案内してくれた。輸入品が多いので、値段は普通のイギリスのスーパーの品物よりも一層高い。カップラーメンが2ポンド(400円)、日本なら150円くらいのスナックが2.5ポンド(500円)など。(ちなみにそこでJohnは、自分の日本語を披露しようと店長(実は韓国人)に片言の日本語で話しかけ、通じず、肩を落としていた)。お金がないはずのJohnだが、元カノが昔作ってくれたのだろうか、日本に比べると破格に高い麻婆豆腐セットと、追加の豆腐、それから1人用のごはんを無理して買って、帰っていった。

「語学学校は、若い子と知り合える機会が多いんだ。大半が20歳から25歳くらいだろ。俺にとってはちょうどいいんだ。」と意気込むJohnは、現在彼女探し中だ。しかしそう言いながら、実際にLittle Veniceのイベントで一生懸命話かけていた女の子のは、16歳のウクライナ人女子高生だったのも見逃せない。

Johnは憎めない、とってもいい人だ。でも語学学校の教師でこの高物価だと、やはり生活は苦しいのだろう。「No Money、No Honeyさ」、と言い残し、躓きながら自転車に乗るJohnの背中が、ちょっとだけ小さく見えた。(John、がんばれ!)
バークレーの坂道春学期が終了して日本に戻ってくる前のとある土日に、私が幼稚園から小学校1年生の間に過ごしたカリフォルニアのBerkeleyの古い自宅を訪問してきた。実は、現在留学しているスタンフォードの大学キャンパスからわずか1時間半くらいの距離、サマースクールを過ごしていたUC Berkeleyのキャンパスからは車で20分程度の距離に、私が5歳から6歳の間、昔1年半家族と過ごしていた古い自宅がある。いろいろと思い出は残っているが、小学校1年生に日本に戻ってきて以来初めての、つまり、24年ぶりの訪問であった。

私はBerkeleyでの1年半の生活以外、東京の日野市にあった父親の会社の社宅で幼少時代の大半を過ごしている。しかしその社宅は、すでに新たな開発計画によってつぶされてしまい、昔キャッチボールをした広場も、壁あてをした壁も、かくれんぼをした丘も、秘密基地を作った茂みも、化石をとった山も、よく隣の友達と遊んでいた小さな鉄棒も、すべてなくなってしまった。そういった意味ではこのBerkeleyが私にとっては今でも訪問できる唯一の故郷であることに気づく。

当時5、6歳だった私は、3歳年上の兄と一緒に、Berkeley自宅前の急峻な坂をスケートボードですべり降りたのを覚えている。兄が先に行くのを、私は凸凹の地面を眼を大きく見開きながら見つめ、よく遊んだ教会の回りの階段転ばないかハラハラしながら滑ってついていった。その坂の下の角には教会があり、その教会の周囲を走るコンクリートの細い道は、私たちにとって格好の遊び場であった。そしてその教会を左に曲がり、バート(地下鉄)の陸橋をくぐると私たちが通っていた幼稚園&小学校が左手にあった。

さて、冒頭の写真がその「急峻な」坂。およそ100メートル程度の短い、緩やか~な斜面であった。私の記憶の「決死のスケートボードをした急峻な坂」というイメージからすると、ほんとに肩透かしの「あれ?」という感じの坂であった。子供の記憶はこれだから面白い。当時の身体サイズ、運動能力からすると、恐怖の急峻な坂であったのだろう。そして、自宅。見事に24年前の自宅が残っていた。ちょうど前をうろうろしていると、買い物から現在の主である方が帰ってきて、偶然お会いすることができた。メキシコ人のマリオさん。もうかれこれ15年くらい住んでいるという。娘さんは現在私が通っていた学校に通っているという。家の前にあった大きな木(その枯れ葉を掃除するのが兄と私の大きな仕事であった)は切り倒されてしまった模様だが、家の奥の庭は、ほとんどそのまま残っているらしい。ただ、家のサイズも、予想よりこじんまりとした小さな家で、本当に子供のころのイメージとはすごく違ってショックを受けた。もっと立派な家だった気がしたのになぁ。。。家の下には地下室があって、そこは真っ暗でいろんなガス管などが這いまわっていたのだが、そこが小さい頃の肝試しの場だった。なんとその地下室の一番奥には、鹿の頭がい骨が置いてあったのだ。マリオさんにそれを聞いてみると、知らないとのことだった。またあるときキャンプから家族で帰ってくると、庭に鹿が迷い込んでいたこともあった。

隅にある教会幼稚園、小学校と通った学校にも行ってみた。これまた規模の小ささと、みずぼらしさにびっくり。もう、どこの教室で授業を受けていたかは覚えていない。ただ、授業が始まる前に、クラスメート全員でアメリカ国旗の方を向いて、胸に手を当てて国歌を斉唱していたこと、そのあと担任の先生への歌を歌っていたこと、休み時間に買えた25セントのオレンジのシャーベットアイスクリームがおいしくて、買えたときは誇らしげだったこと、毎週クラスメートが一人ずつみんなの前で、一週間であったことを発表しあう会があって、私は父親がラスベガスで勝ち取ってくれたぬいぐるみをみんなに自慢したこと、給食はメキシカンとアメリカンの2つから選べたけど、ほとんどメキシカンを選んでいたこと、学校の体育館でたまに映画の上映があり、いつもとても怖い思いをしたけど体育館から出てくると太陽の日差しがものすごく強くてびっくりしたこと、などなど、思い出は尽きない。

懐かしの自宅訪れてみれば、本当に小さな区画の中で過ごしていた、私の幼少時代。そこに、たくさんの思い出が詰まっている。何も考えていなかったように思えて、いろいろとちゃんと覚えてもいる。そうやって、親の保護のもと、育って今再びその現場を訪れている自分がいることを考えると、感慨深い。でも、訪れてみると、懐かしくもあるが、そこには今の人々が生き、今の生活が進行していることに気付く。小さな目線から、小さな体から、小さな頭脳から経験したあのときの世界はもうそこには残っていない。大人の目から見るBerkeleyの坂はゆるやかで短く、家は小さく、そして教会も荘厳なイメージがあったが、全く違う。

私が幼少時代の大半を過ごした日野市の社宅は、現在はもう存在しない。でも、Berkeleyの故郷を訪れてみて、むしろ自宅や教会、学校自体というよりも、そこでの友達や家族とのいろんな思い出、出来事、写真などが、本当に価値があるものであり、時に戻ってくる本当の「故郷」なのだなぁと感じた。社宅時代に日野市でよく見た、夏の夕焼け景色。寝付けないときに母親がだっこして見せてくれた社宅の窓から見えるしずかな茂みと山の風景。そういった心の中にある風景こそが、自分の本当の故郷なのかもしれない。
テイスティングのメモさて、この前の稿でいろいろとワインについてこねくり回してしまったが、この3週間に飲んだ50本近くのワインの中で、結局「素人」の私がおいしいと感じたワインを、備忘録として記しておきたい。しかし、結構忘れてしまっている・・・。名前自体を忘れてしまったり、メモをした紙を紛失したりしてしまっていて、いくつかおいしかったものが漏れてしまっているのだが。。。酔っ払ってもメモは紛失することなかれ。涙
以下、シャンパン・スパーリングワイン、白、赤それぞれについて特に記憶に残っている「おいしかった」ワインと、その詳細である。

シャンパン・スパークリングワイン
「Dom Perignon 99」
ドンペリ ビンテージ99年ドンペリの99年ビンテージ。いろいろ飲んだ中でも、ドンペリが一番といわれるとがっかりするかもしれないが、爽やか&スモーキーな香り高さでは、他の有名シャンパンと比べてもやはり秀でていた。ちなみに、Dom Perignon Rose95も飲んだが、ロゼはダメ。見た目&話題性のみ。Krug Grande Cuvee NV、Krug Rose NVも飲んだが、いまいちピンと来なかった。Krugはファンが多いというので、今後ももう少し飲んでみたい。ただ、やはりベストは普通の(といってもビンテージだが)ドンペリ。

白ワイン
「Kistler Chardonnay Vine Hill 1995」
「Domaine La Haute Fevrie, Claude Branger Sur Lie 2006」

キスラーKistlerは、重く丸い香りがして、あとに酸味がじんわり広がり、唾が出てくる。モンラッシュとか、多少モンダビのシャルドネにも似ている方向性。シャルドネについてはシャブリのような方向性より、個人的にこのパイナップルっぽい方向性の方が好きなのだが、Kistlerは香りの複雑さとバランスからして最高においしかった。下手なやつを飲むと甘くて丸いだけになってしまうが、これは味の複雑性と、香りが随一。ちなみにこれはスタンフォード近くのNapa産。
2つめは、ロワールのナント産のミュスカデ。Sur Lie法で製造しているため、かすかな発泡性もあり、それがまた口当たりをさっぱりさせてくれる。全体としては非常にしまったさっぱりとした辛口ワインだが、マスカットのワインを飲んだ時に感じるような独特の香りとフルーティーさが十分に感じられ、かすかな発泡性と合わせて面白みのあるワインとして印象に残った。Kistlerほどのインパクトはなく、全体としては線は細めかなぁとは感じたが、変わり種として面白いワイン。また今度時間を空けて飲んでみたいと思わせる面白さがあった。

赤ワイン
「Cabernet Sauvignon Eisele Vineyard Araujo 1993」
「St. Clement Cabernet Sauvignon 1995」
「St. Clement Oroppas 1995」
「Gevrey-Chambertin Pierre Raillard 1998」

ブルゴーニュのシャンベルタン上3つともNapa産ですいません。1つ目はアロウホ。フルボディーだが、私が嫌いな渋すぎるわけでなく、ものすごく果実味が豊かで複雑で、思わず唾が出てくるほど後味も強く、今までで一番おいしかった赤。奥深いプラムのような果実味と酸味の凝縮度は、今でも鮮明に思い出せるくらい、他のワインと比べても秀逸だった。
2つ目3つ目はすべてカベルネ主体(オロッパスはボルドースタイルで、多少メルロー入り)だが、ともに果実味もあって香りもバランスがよく、舌ざわりも滑らかでおいしかった。ただ、オロッパスのは少し甘すぎるような気もして、Cabernet Sauvignonの方がどっしり、しっかりしていておいしかった。ボルドーの重めのワインも複数飲んだが、バランスがよいものの、香りがちょっとしまりすぎていて(華やかさが足りないと感じた。香りが開いてくるまで時間がかかるし、開いてくる香りはどちらかと言うと樽系だったり土、葉っぱ系の香りが主体)、個人的にはそれほど美味しいとは感じたものはなかった。ブルゴーニュでは、あたりはずれが大きくあまりピンとこないワインも多かったが、4つ目に挙げた1つだけはすごく華やかでしっかりした味わい&香りで、印象に強く残っている。ワインの色も淵がレンガ色からオレンジ色に熟成が進み、初めて「これがワインのオレンジ色か」というのを体験した。

加えて、自分の記憶用に、ここ数週間で飲んだワインで名前を覚えているもののリストを記しておきたい(大分忘れてしまったものが多いが。。。)。

シャンパン・スパークリングワイン
「Dom Perignon 99」、
「Krug Grande Cuvee Brut 95」、
「Dom Perignon Rose95」、
「Krug Rose NV」、
「Jacquesson Grand Cru Avize 97」、
「Lanson Nole Cuvee Brut 95」、
「Pol Roger Sir Winston Churchill 95」、
「Bollinger La Grande Annee 99」、
「Belle Epoqque 99」、
「Laurent Perrier Grand Siecle NV」、
「Cremant de Bourgogne Blanc de Blancs NV」、
「Gosset NV」、
「Piper-Heidsieck Brut 2000」、
「Pol Roger Brut 98」、
「Henriot Brut Millesime 98」

白ワイン
「Kistler, Chardonnay Vine Hill 1995」、
「Domaine La Haute Fevrie, Claude Branger Sur Lie 2006」、

「Macon Villages, Domaine Matthieu de Brully 2005」、
「Robert Mondavi, Stag’s Leap District Sauvignon Blanc 2002」、
「Domaine Bernard Defalx, Chablis 1er Cru Vaillous 2006」、
「Moss Wood, Moss Wood Semillon 2006」、
「Domaine Bernard Defalx, Vaillons Chablis 1er Cru 2006」、
「Domaine Long Depaquit, Moutonne Chablis Grand Cru 2004」、
「Domaine Macc Morey & Fils, Chassagne Montrachet 1er Cru Morgeot 1999」、
「Clarisse Mischler, Vin D' Alsace Riesling 2005」
(他いろいろ飲んだが忘れた。。。)

赤ワイン
「Araujo, Cabernet Sauvignon Eisele Vineyard 1993」、
「St.Clement, Cabernet Sauvignon 1995」、
「St.Clement, Oroppas 1995」、
「Domaine Trapet, Gevrey Chambertin Pierre Raillard 98」、

「Ridge, Geyserville 1995」、
「Chateau Pontet Canet, Pauillac 1995」、
「Chateau Tour de Segur, Lussac Saint Emilion 2001」、
「Chateau Lagrange, Les Fiefs de Lagrange 04」、
「Chateau Giscours, Le Haut-Medoc de Giscours 04」、
「Chatear Thieuley 2002」、
「Mommessin, Bourgogne Pinot Noir 06」、
「Alex Gambal, Chambolle Musigny 06」、
「Santa Rita, Casa Real Cabernet Sauvignon 1994」、
「Maison Lucian le Moine, Les Caves de la Colombe Bourgogne Pinot Noir 06」、
「Stag’s Leap Wine Cellars, Cask23 1995」、
「Beringer, Merlot Bancroft Ranch 1994」、
「Auebrada de Macul, Domus Aurea 1997」、
「Miguel Torres Chile, Santa Digna Carmenere 2007」、
「Valentin Bianchi, Elsa Bianchi Malbec 2007」
(他、いろいろ飲んだが忘れた。。。)

さて、今後はヨーロッパを旅行する予定があるので、ボルドーやブルゴーニュ、イタリア各地などのワインももう少し深堀していければと思っている。(ユーロ高の最悪のタイミングではあるが。。。)
スタンフォード正門より(パームドライブ)さて、春学期が終了して夏休みが始まってから多少時間がたってしまったが、忘れる前に、改めて1年目最後の春学期の総括をしておきたい。春学期に履修した授業は以下の5つ。この学期から選択科目をとる学生も多いが、私は2年目の必修も前倒しで取る等、なるべく必修を終わらせたかったこともあり、今回も前学期同様、必修のみを履修した。
・Operations
・Corporate Finance
・Managerial Accounting (Cost Accounting)
・Politics and Economics
・Human Resource Management


今回も、すべて基礎コースを履修したのだが、正直、物足りない感じが多少した。特にAccountingやFinanceは、もう少しレベルの高いコースをとってもよかったかもしれない。その分いろいろと課外活動に精を出せた部分はあるし、基礎固めにはなった科目も多いが、エキサイトメントという面では、基礎コースはやはり多少見劣りする。そんな訳ですが、それぞれの科目ごとに、一言ずつ総括を。

・Operations: 満足度85点
在庫管理、品質管理、生産システムなどを学ぶコース。ケースを主体とする授業であったが、多くの数学的な問題を解く宿題なども多く課され、またテーマが製造とあり、日本人学生にはやりやすいコース。学んだ理論はいずれも私にとっては目新しく、しかし考えればシンプルで当然と言えるもので、今後も役立つものが多かった。このコースに関しては基礎を取ってよかった。EOQ理論、Newsvendor理論、Queuing理論など。私は理系ではなかったので、Standard Deviationなどの概念を在庫管理や製造プロセス、サービスの待ち時間計算などに応用する考え方は、とても現実的で役に立つ内容だった。また、以前の稿でも触れた工場マネジメントのシミュレーションをした授業はとても面白かった。授業に派手さはまったくなかったが、グループワークも多く、満足度の高い授業であった。

・Corporate Finance: 満足度50点
基礎コースを取ったのだが、これが本当に基礎過ぎた。教授も着任数年目の新人教授で、すでに一学期目で一度触れた内容をおさらいするような内容が多かった。内容は、Valuation(WACC, APV)、Capital Structure, Agency Problemsなどを中心にし、最後にみんなが知りたがるトピック(M&A、Private Equity、Hedge Fundなど)について毎回深堀をするという内容。せっかくケースを読んできても、あまりケースについて突っ込んだ議論をせず、基礎の復習という感じになってしまうので、本当の初心者なら逆に満足度は高かったのだろうが、ちょっと物足りなく感じた。来学期、もうちょっとタフなFinance系の選択科目を履修する予定。

・Managerial Accounting (Cost Accounting): 満足度40点
こちらも基礎コースを履修し、内容がやや基礎すぎた。Cost Accountingということで、ABCアカウンティングや、原価の処理方法などをいろいろと学んだ。目新しい学びも多くあったが、基本的に前職でやったことがあるようなものが多く、やや退屈だった。ただ教授はとても面白い教授で、授業とは関係ないが、毎回授業の合間に10分間の休憩を入れ、その際に、アメリカ現代文化に関する様々なクイズを出してくれ、むしろそれが面白かった(トリビアみたいな感じのクイズや、今の有名人のエピソードクイズなど)。

・Politics and Economics: 満足度70点
大学が法学部だったこともあり、複数あるコースの中で法律的な側面を重視したコースを履修。特許法などを中心にケース&プレゼンテーション&ディスカッションで理解を深める。履修人数が少なく、10数人しかおらず、またネイティブの学生がほとんどで、学生の中には政府関連のアドバイザーや弁護士などが複数人いたこともあり非常にカジュアルながら本質的な議論が多くなされた。2年目の選択科目はこのような雰囲気なのだろう。アメリカでいかにロビー活動を展開するか、またいかに業界団体やロビイストと政治・経済が影響を及ぼしあっているかなどを知るうえでとてもよい授業であった。政治献金やロビイストの活動などをとっても、つくづくアメリカはわかりやすいシステムをもった国だなぁと感心する。若い教授であったが、非常に優秀な弁護士でもあるらしく、なかなか熱気のある授業だった。

・Human Resource Management: 満足度60点
毎回ケーススタディを元に議論をするHBSスタイル。教授がエネルギッシュで、2回に1回はゲストスピーカー(ケースの当事者)や学者(関連する学説などを紹介)を招き、クラス内にいろんな緊張感やダイナミズムを巻き起こすのとてもうまい教授であった。ただ、内容自体はそれほど目から鱗のものがあるわけでもなく、いろいろな事例を学ぶ上ではよかったが、ケースの準備に時間がかかる割にはそれほど得るものがあったような感じではなかった。

といった感じで、今学期はやや基礎コースを固め取りした悪い面が出てきた感じがする。授業以外にいろんなことに手を出したい、また英語のハンディキャップもあるので、あまりタフなコースは取りたくない、ということで、必修はすべて基礎コースの履修を選択したのだが、もう少し経験がある分野に関しては応用的なコースを取ってよかったと思う。

さて、いよいよ1年目が終わり、いよいよ次の9月中旬から2年目が開始する。2年目は、名物授業目白押し、選択科目も取りたいものをどんどん取れるということで、これからが本当のスタンフォード生活の幕開けであると思っている。また基礎科目であったような大量の基礎トレーニング的な宿題も減り、ゴルフや交流、旅行や起業活動など様々な活動に割ける時間も1年目よりも一層増えていくと聞いている。また学生寮を出て、多くの学生がオフ・キャンパスに仲のいいクラスメートと暮らすことになり、これまで学生寮の学習室でやることが多かったグループスタディにおいてもいろいろと違った交流の仕方になってくるに違いない。現在日本に戻ってきているが、また時間を見つけて、1年目の総括、それから2年目の抱負について自分なりに整理してみたいと思っている。
ワインを楽しむ最近、ワインにハマっている。これまでもスタンフォード(ナパバレーが近い)ではほぼ毎週2本ずつくらいはワインを開けていたのだが、やたらめったらワインを飲んでいただけではワインの奥深さは理解できないことが、最近ようやくわかってきた。
夏休みに日本に帰国していることを契機に、ボルドーを含め、いろいろと基礎から勉強をしてみている。といっても、この3週間半で、覚えている飲んだワインの本数を数えてみたら、なんと48本。。。(皆と分け合ったワインも1本と勘定)。その意味では、より一層「やたらめったら」ワインを飲んでいるわけでもあるが、そんな中で、最近ワインについて感じていることをいくつか書いてみたい。

ワインは素晴らしい交流のツール
日本にいてワイン活動をした数週間で、多くの年配の知り合いができた。いずれも私の年齢よりは一回り近く以上年上の方々ばかりで、ワインを共通の趣味として、そういった方と仲良くなれる(かわいがってもらえる)のはとても貴重なことだと思う。また、自営業、外資系やプロフェッショナル職業、金融関係などにお勤めの方に出会うことも多い。

そして何より良い点として、初対面の方とも、すぐにお酒がまわって打ち解けられるのが最高である。これは本当にワイン会のメリットである。特に高いワインを何本か持ち寄って試飲しようという会では、あまり食事をとらずにどんどん飲むものだから、すぐに酔いが回る。これは参加していると面白くて、中盤戦になると皆ロレツがまわらなくなり、顔がゆるんで、どんどん「無礼講」になっていくのだ。集まっている人は「高貴」な感じな人が多いのに、初対面でも後半は口も滑らかになり居酒屋での同窓会のような雰囲気になったりするから面白い。

そして何より、ワインというのは人が集まって飲むのには最高の材料である。特に珍しいワインなどは、一人で飲むより、みんなで飲んだ方が喜びを共有できて思い出にもなるし、且つ、複数のワインを少量ずつ飲め、お得である。カリフォルニアにいたときの最大の悩みが、独り暮らしなのでワインの消費本数が伸びないこと。毎回比較したい2本を同時に開け、比較しながら1週間ほどで開けていたのだが、やはり段々と酸化してしまう。5本、6本のワインを一気に飲めるのは、仲間で集まってワイワイやるメリットだろう。そんなわけで、ワインというのはみんなが集まるいい材料になる。

ワインは大人の玩具
「知」+「五感」で楽しむ
シャトー・ラトゥールのコルクはやはり長い私はこれまで、一切「知」には重きを置かず、「ワインの蘊蓄を語る奴にだけはなりたくない」と思い、ひたすらいろんなワインを飲んできた。「おいしい」「おいしくない」。これだけが本質だろう。だったら、いろんなワインを飲んで、「おいしい」ワインを探そう、と。それがカリフォルニアでワインを飲み始めたときの気持だった。今もその気持ちは基本的には変わらない。しかしこの数週間、日本でいろんな本を読んだり、ワイン通の方、業界の方にお話を伺う中で、一方でワインというものは、そもそも「知」+「五感」の両方で楽しまなくては、楽しみのポテンシャルが開かれないこともわかってきた。

ブドウの種類、生産地、生産者、ビンテージ、保存状況、製造方法。。。ワインには他のアルコール飲料と比べても非常に数多くの「変数」が存在する。そして歴史があり、逸話がある。それらの多様な変数によって有機的、複雑に味・香り・色が変化する。そしてこの微妙な味・香り・色の違いを、「知力のサポート」を働かせて味わうことによって、単なる味覚を超えた知的な興奮、「体験」を得るというのがワインというゲームの楽しみ方なのだ。

自動車好きの人の例で考えるとわかりやすい。車が好きな人は、いろんなメーカーのいろんな車種の年式ごとのデザイン、各種スペックや希少なものは生産台数など、いろんな知識を仕入れるだろう。そして、あの憧れの車に乗ってみたいと、願う。そういった知識、車の強みや弱みの知識があって尚、車を見たり運転した時の喜びは増す。鉄道でも同様だろう。車体の種類・構造や歴史、運行ダイヤルや運転スピードの加速・減速地点など、いろいろな知識を仕入れることが自体が楽しい。またそれを実際に見に行って、写真を撮って、乗ってみて体験することが楽しい。よりいろんなことを知れば知るほど、実際に見てみたくなるし、また乗ったりしたときの喜びも増すだろう。絵画や芸術も同様だろう。

ゲームのルールに乗って、舌を教育する
ボトルを空けまくる。。。あるワイン雑誌のテイスター(ワインを試飲して採点する人)と一緒に、いろいろなワインを試飲する機会があった。ワインを飲んでは、参加者が点数をいい合い、その理由を交換しあうのだ。私は初心者なので、私が「おいしい」と感じて高得点をつけるものと、彼が高得点をつけるものが、当然食い違ってくるのだが、どこで食い違うのかを見ていると、一定の法則があることが分かってきた。

たとえばボルドーのカベルネ主体のワインで言えば、私はそこまでタンニンが強くなく、まとまりがいい早熟系のワインの方が「おいしい」と感じるので、高得点を付ける。メルローならともかく、カベルネの渋いやつは、私には強すぎる。しかし彼は、そのように早熟系のワインは「力がない」「余韻が短い」「味がフォワードだ」「軽い」といって、低めの点数を必ずつける。逆に、凝縮度が高く、タンニンもしっかりしていて(且つこなれていて)、立体感のあるようなワインに高得点を付ける。そして実際、私が好きなようなワインはそれほど高価でなく、彼が高得点を付けるワインは、とっても高価なクラスになる。

プロの間では、同じワインを飲んでも5点以上のブレが出ることはないという。ワインの採点法は、いろいろと種類があるが基本的に減点法である。たとえば、香りがシンプルすぎたり、余韻が短かったり、オークが強すぎたりするたびに、減点されることになり、100点満点で採点をする。つまり、暗黙のうちに「完璧のワイン像(100点ワイン)」というのをプロの間では共有しているのである。そんな彼に、「高い点数をつけるワインを、あなたも”本当に”おいしいと思うのか?」と聞いてみた。答えは、「もちろん」とのこと。本当だろうか。では、力強すぎず小さくまとまったワインを「おいしい」と思う私の舌は、悪いのだろうか。そうではない。実はここに、ワイン界のカラクリの一面があるように思う。

最初はまとまりの良いワインを「おいしい」と感じた私も、彼の蘊蓄を聞き、また彼が最高得点をつけたワインが数十万円だと聞いたり、いろいろと話を聞いているうちに、だんだんとそちらのワインの方が「おいしい」(のでは?)と感じるようになってきた。「確かに、これほど果実味に弾力性があり、複雑な味が中でうまく渦巻いているワインもないかも…」などと。自己説得プロセスである。このプロセスが、まさしくワイン界のカラクリであり、舌を頭で「教育」するプロセスなのである。結局、そんなものだろう。そもそもアルコール自体が本当に「味覚」としておいしいものなのかは分からないし、でもそれを後天的に、「おいしい」と脳に教えてきたのが「食文化」である。香りのきついブルーチーズをおいしいと思うのもそうかもしれない。

そんなテイスターの方から、おもしろい話を聞いた。フランスのワイン界でも、ソムリエやワイン評論家は、ワインの評価を出す際に大いに「空気を読む」という。大御所がおいしいといえば、おいしい。多勢がおいしいと言えば、おいしい。本当に実力があって、自信がある一部の人々しか、多勢の流れに逆らうような評論はしないという。私もその話を聞いて、その食事会の最後の方では、「建前では××点。でも本音は××点。」などと言ってふざけていた(テイスターの方は嫌がっていたが笑)。しかしそんな私は、未だ舌の「教育」が足りないのである。テイスターの彼は、すでに多勢が高得点をつけるワインを、本人が本当に「おいしい」と感じるまで、舌と頭脳を一体化させているのである。そしてその基準に則って、ワインを評価し、ワインを楽しんでいるのである。本当のワイン通になるとは、もちろんボルドーやブルゴーニュ、トスカーナなどの地名や畑について詳しくなることでもあるが、加えてワインの長い歴史の中で「プロの多く」が「おいしい」と「考える」ワインを、おいしいと認識できる味の理解と舌を持つことであるとも言えるのであろう。

しかし残念ながら、私はそんなところまでは行きたくない。ワインの知識がワインを飲む際のスパイスのようになって、より楽しみが広がることは確かだと思う。その意味ではこれからもワインを少しずつ勉強し、「知」と「五感」でワインを楽しむことは続けていきたいとは思うが、舌に関しては、あくまで自分のいまの感覚でおいしいものはおいしい、おいしくないものはおいしくない、というシンプルなスタンスを守っていきたい。「あ、こういうのがプロがおいしいっていうワインなんだな」という感覚は少しずつ理解できているが、それを「おいしい」と言ってしまっては、なんかちょっと寂しいし、何よりお金が持たないので(笑)。

さて、そんな訳で「素人」の私がここ数週間に飲んだ数十本のワインの中で「おいしかった」と私が素直に思ったワインを、忘れないように次の稿で記しておきたい。(どこまで覚えているか不安ですが。。。)
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