Stanford MBA 心の旅路

Stanford大学でのMBA(Stanford GSB)留学に奮闘する、外資系経営コンサルティング・ファーム勤務の若者の心の日記blog。 コンサルティングの仕事、MBA受験からスタンフォードGSB合格、スタンフォードMBA生活、帰国にいたるまで。

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聖歌隊3月23日はイースター(復活祭)であった。日本にいるとなじみがないが、キリストの復活を祝う日である。多忙だった冬学期が終わり翌日からニューオーリンズに来ていたため、ぜひジャズの発祥地たるニューオーリンズの黒人教会で日曜の礼拝に参加したいと思い、ニューオーリンズ出身のクラスメートの母親にお願いしてなんとか住所と時間をゲット。貧しい黒人地区のど真ん中にある教会ということで、友達に同行をお願いして参加してきた。

街中は、まだKatrinaの傷跡を残している。ニューオーリンズ出身の友達曰く、2年前に比べると相当復興が進んだというが、未だ人が戻っていない家も多い。多くの家の扉や壁に「×」マークがついているが、これは被災時に救助隊が家の中をチェックし、犠牲者数を確認したことを記しているマークだという。海抜が低く、浸水の深度が深い地域ほど、未だ壁に×の記しを残したまま空家になっている様子がよくわかる。ちなみに友達の生まれ育った家も、未だ家をどう処分(浸水がひどく、大幅な改修が必要)するか両親が決めておらず、浸水のなかった高台に借家住まいを続けているという。生まれたころからの写真、思い出の品など、大切なものはすべて水浸しになってダメになってしまったという。
さて、友達に黒人教会を紹介してもらう中でふと気づいたのは、地元で生まれ育った友達の母親ですら、黒人の教会事情については全く知らないということ。友達は白人一家だが、黒人コミュニティと地理的に分断されてしまっているうえ、特に自分の通っている教会以外の教会については知ろうにも知られないということで、今回は友達の母親の黒人の友人に聞いてもらうというリサーチをお願いすることになってしまった。

カトリーナの傷跡キリスト教の礼拝に参加するのはこれが最初であったが、当日同行してくれた別の友達はカトリックだったので、いろいろと違いを説明してくれておもしろかった。教会は被災後に援助によって新築された教会とのことで、非常にきれいな教会で、かつ復活祭の礼拝とあって、貧しい地域ながら、皆一生懸命着飾ってきていたため、教会の中は極めて華やかで貧困地域という印象が全くなかった。我々は15分前に入ったが、それでも最後列になんとか席を確保できた状態で、礼拝開始30分後には脇の通路や教会の外にまで人があふれる状態。神父さんの計らいで、ゴスペル隊が位置する檀上、神父さんの横の席にまで礼拝者を招き入れ、教会は文字通り人でごった返す状態。2時間弱の礼拝の中で、期待を裏切らないゴスペル隊が手拍子、スイングを交えたパワフルな讃美歌で場を盛り上げ、礼拝者も立ちあがって手拍子をして賛美するという、非常にソウルフルで、エネルギッシュな空間を体験することができた。神父(白人)の説教も、血圧が高くて倒れるのではないかというほどエネルギッシュな演説スタイルで、ジョークもちりばめつつ、なかなか面白いものだった。カトリックの友達曰く、賛美歌と説教が大きく異なる点だということだった。

印象的だったのは、神父が盛んに前後左右に座っている「隣人」との会話、祝福を促すこと。2時間弱の礼拝の中で4度も前後左右の人と「ハッピーイースター。どう、元気?」的な会話を交わすことを促された。これはどの教会でも同様とのことだが、99%が黒人の中、我々はほぼ唯一の白人とアジア人だったので多少回りの目が気になったが、皆快く笑顔で迎え入れてくれた(と思う以外にない)。最後には列に並んでキリストの血と肉を意味する水とパンを神父さんからもらい、握手までしてもらった。とにかく印象的だったのは、皆明るく笑顔でフレンドリーである点。また子供たちは白いリボンなどで髪を着飾り、大人も貧しい地域だということを忘れさせるほど着飾ってきている。貧しい黒人地域の中の、一番明るい瞬間の景色を見てきたのかもしれない。
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