Stanford MBA 心の旅路

Stanford大学でのMBA(Stanford GSB)留学に奮闘する、外資系経営コンサルティング・ファーム勤務の若者の心の日記blog。 コンサルティングの仕事、MBA受験からスタンフォードGSB合格、スタンフォードMBA生活、帰国にいたるまで。

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スタンフォードのキャンパス大分前になるが、「MBA受験のクライマックス ~エッセイ(前半)~」の稿で「前半」と書きながら後半を書いていなかったので、この際に後半として、スタンフォードの名物Essay(「What matters to you most, and why?」)について触れておきたい。

スタンフォードのエッセイは、Long Essay(3-4ページ/Essay)2本+Short Essay(1-2ページ/Essay)2本で構成されているが、何よりも特徴的なのが第1問目のこのエッセイである。非常にシンプルかつ本質的な質問と言えるだろう。

「What matters to you most, and why?」…なんと受験生泣かせの設問だろう。正直、このエッセイに正解はないし、王道もない。なぜ私が通って、他の人が通らなかったかも、明確には分からない。ただ一つだけ言えるのは、アドミッションはこの設問を非常にしっかり読んでいるということ。合格後にMBAのアドミッションのDirectorとキャンパスですれ違って話をした際に、「あなたのエッセイ、覚えているよ。××は、すごく重要なことだと思う。すごくいいエッセイだったよ。頑張ってね。」と私のエッセイの冒頭の設問のディテールに触れて褒めてくれたのを覚えている。何でも褒めてくれるのがアメリカなので、決して私のエッセイが素晴らしかったと言いたいのではなくて、それだけ、アドミッションはこの設問をしっかり読み込んでいるんだなぁという強い印象を受けた。同じようなエピソードは、ほかのクラスメートからも聞いた。

さて、冒頭に書いたとおり、この設問に「王道」はないが、私が実際の自分のエッセイを振り返って「よかったな」と思うポイントを2つほど掲げておきたい。

1.最も「自分」を突き動かしてきた根源的な価値観・原体験を、
  パーソナルで具体的なエピソードで綴ること

言うは易し、実行するは険し。しかしまずは、とにかく徹底的に自分を煮詰めることをお勧めしたい。私の場合は、昔から自分自身についてはいろいろと考える習性があったのでその蓄積もあったが、いろいろな角度から自己分析をし、それを徹底して他人と議論すること。自己分析手法としては、たとえば
  ・子供時代から今まで、すごく楽しい、悲しいと思った経験をすべて書きだして、
   なぜそう思ったのかを考えていく
  ・自分の葬式の場面を想定し、回りの人にどんな人だったと言ってほしいかを
   真剣に考える、  など。

他人との議論については、おススメは両親。彼らは生まれたころから自分のことを知っている訳で、直観的に、「本当?」「こうなんじゃないの?」と鋭いコメントをもらえたり、非常にいい壁打ちの相手になってくれると思う。鍵は、とにかく深さである。恥ずかしいぐらい、突き詰めていくことが大切だと思う。

さて、徹底的に掘り進んだ時点で多くの人が行きつくのが、「これってでもすごく抽象的で、個性がない(皆同じことを考える)んじゃない?」という疑問。私も同様だったが、その答えが本当に自分のものであるならば、全く問題はないと思う。むしろそこで重要になってくるのが、いかにその「答え」を、パーソナルで、具体的なエピソードで綴れるかということ。

スタンフォードの青い空パーソナルで、具体的なエピソードとはどんなエピソードか。それは、本当に「答え」を煎じつめて考えたなら自動的に出てくるエピソードだと思う。その「答え」を形作ったパーソナルで具体的なエピソードである。母親や父親の育て方からくるものだったり、小さな頃からの癖であったり、学校での出来事だったり、両親の育ちから来るものだったり、自分自身のコンプレックス、トラウマであったり、心に刺さる大きな出来事であったり。それらを具体的、主観的、情緒豊かに(not 抽象的、客観的、論理的)に描いていくことが大切である。結果として、その人がその「答え」を抱えるに至った立体的で広がりのある景色が見えてくることが重要だと思う。例え煎じつめた「答え」がありきたりなものに聞こえたとしても、それが本当の自分自身であるならば、「答え」を取り囲むエピソード群が、エッセイを個性的で、魅力的で、説得力溢れるものにするのだと思う。

ちなみに、コアとなるものは、価値観であっても、インパクトの強い具体的な出来事であっても何でもかまわないと思う。「あなた」を語る上で、欠かせない何かを、個人的で具体的で、情緒的な形で明確に提示できることが大切だと思う。

2.「根源的な価値観 & エピソード」が、「過去 → 現在
 → Stanford GSB → 将来」という流れと整合するように微調整すること

根源的な価値観を問い詰めきった結果、「あれ、俺ってビジネスやりたいんだっけ?」なんてことになってはショウモないが、意外にも、なりがちだったりもする。「本当にやりたいこと」と、「実際にできること & 食べていくためにやらないといけないこと」 とのハザマで中で我々は人生を送っている訳で、本当に自分の価値観、モチベーションの根源を突き詰めれば、意外とこれまでの「キャリア」と整合しないことは大いにありうるし、別に恥ずかしがることでもない。

ただ、エッセイは4本のエッセイを読み終わった後の「全体の印象」が非常に大切である。4本のエッセイの作成に2ヵ月かけたとしても、担当官は10分で読み終わってしまい、その一読が運命を左右する。あとのエッセイで触れることになるキャリアゴールやwhy Stanfordなどと一貫性がなくバラバラな印象を与えてしまっては、全体の印象は非常に悪くなるだろう。最初のエッセイで提示した非常に個人的で根本的なエッセイが、うまくのちのエッセイと調和することが大切である。

芝生に水着で寝そべる学生もし、ありのままの根源的な価値観がうまくキャリアゴール、why Stanfordとつながるのであれば、それほど素晴らしいことはない。ただ、多少つながりが悪い際はどうするか。ひとつには、「根源的な価値観」の描き方の角度を変えてみること。根源的な価値観は、抽象的な価値観である故、比較的描き方によって融通が効くものである。または、そのような根源的な価値観を抱きつつ、現在のキャリアを選択するに至った理由づけを明確にするなど、いろいろとお化粧を変えて見て、座りがいい形にすることである。逆に、仮に根本的に内容を変えないとどうにもキャリアゴール、why Stanfordとつながらないとすると、キャリアゴール、MBAへの応募自体が本当に自分のやりたいことなのか、もう一度考えてみた方がいいという信号と見ることもできるかもしれない。

いずれにせよ、ほかのエッセイも意識した上での「微調整」が、非常に大切になってくると思う。この冒頭の設問は個人的な思い入れが強くなりすぎたりする傾向のあるエッセイなので、ほかのエッセイ(往々にして他の学校からコピペが可能な設問)との温度差、印象差がないように、注意して全体を微調整してやることだろうか。

いずれにせよ、1番目のポイント、”最も「自分」を突き動かしてきた根源的な価値観・原体験を、パーソナルで具体的なエピソードで綴ること”というのが第一に大切なことだと思う。私の場合、どこまで実直に自分の想いを書いて、どこからマーケティング的な観点からお化粧を施そうか悩んだりもしたが、結論としては、本当の自分を力いっぱいぶつけて落とされたなら、運の要素も強いので納得できるという思いにいたり、決して誇張や過度な装飾を施さずに、多少無骨に思えても、多少恥ずかしくなるような言葉になっても、そのまま書ききるように心がけた。正解、王道が分からない設問だからこそ、下手に「正答法」を模索し、悩み、時間を割くよりは、自分に正直に、ありのままの自分をエッセイにぶつける方が結果的によいものを書ける気がする。

スタンフォード正門より(パームドライブ)そして最後になるが、残念ながらアドミッション・プロセスと運は切っても切れないものである。いくら最高のエッセイを書いても、最後はアドミッションオフィスの「アート」の領域に入る選定プロセスにかけられてしまう。同じような印象を持ったエッセイが、近隣の国など似たバックグラウンドの学生間でかぶってしまえば、素晴らしくても落とされてしまうかもしれないし、こればかりは何とも保証しえないものである。上記の2点を踏まえた自分の中での最高のエッセイを提出して、あとは結果を待つのみ。仮にダメなら、こればかりはスタンフォードの見る目がなかったと思う以外にないと思う。私は偶然にも、その当たりくじを引かせていただいた幸運な者なのであって、決して他の応募者と明確な差があったとは思っていない。

以上、私が感じる「what matters to you most, and why」エッセイへの取り組み方でした。偶然こうしてスタンフォードで学ぶ機会をもらえた者として、あと1年強、しっかり学んで来たいと思う。

/////////////// ( 補記 ) /////////////////////////////////////////////////

他スタンフォード合格者より、いくつか名物エッセイの書き方について追加コメントをもらったので掲載しておきます。

上記ポイントに加え、質問に「正面から回答すること」、ただし「典型的な回答は避けること」が大切。「世の中の役に立つこと」という典型的な回答を避けたこと、「自分なりの人生を生きること」という正面からでない回答を避けたこと、が良かった。

また、『最も「自分」を突き動かしてきた根源的な価値観・原体験を、パーソナルで具体的なエピソードで綴ること』という箇所について、その際には「エッセイがスムーズに流れること」、「面白くすること」が重要。自分のマーケティングを重視すると、「根源的な価値感」と「個々のエピソード」とのつながりが上手くいかず、エッセイがスムーズに流れていかないことがある。自己陶酔に陥らずに、第三者の目で自分のエッセイが「わかりやすく面白いか」を厳しく見ることが重要。


また、名物エッセイの書き方以外も含め、スタンフォード合格に関して詳細に解説をしたblogのリンクを以下に貼っておきます。
http://stanfordmba-lawyer.blogspot.com/2008/05/stanford-mba-8-1.html
http://stanfordmba-lawyer.blogspot.com/2008/07/mba-142.html
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GMATがいかに大変であろうとも、MBAの合否を分ける最大の要素が何かと問われれば、迷わずにエッセイと答えるだろう。


日本の大学受験では試験の点数が合否の全てを決する仕組みになっている一方、アメリカのMBA受験では試験の点数はあくまで受験に必要なトータルパッケージの中のひとつの要素に過ぎない。まさしく、アメリカMBAの受験を表現するのに、トータルパッケージという言葉はぴったりだ。エッセイ、上司や同僚からの推薦状、大学の成績(GPA)、履歴書、試験の点数(TOEFL、GMAT)、そして面接。。。これら複数要素を総合して、「あなたと私の大学は、相思相愛か?」ということをトータルで判断するのだ。


日本の受験と圧倒的に異なるのは、バランス感覚や人間力が求められてくる点だろう。勉強だけしていて、ビジョンや人間に魅力のない人は確実に不合格となる。またこれもアメリカ的だが、仕事だけしていてもだめで、地域社会への貢献や、趣味、ボランティアなどの課外活動とのバランスをとっていることが良しとされたりもする。そういった試験の点数以外の部分、つまり人間くさい部分を判断する上での最大の材料が、エッセイなのである。


エッセイは学校によって質問が異なる。大体は5問~10問くらいの数で、大雑把に言うと、西海岸の学校ほど問題数が少なく曖昧/考え方を直接問う設問になり、東海岸ほど問題数が多く厳格/実績を問う設問になる傾向がある模様だ。


例えば東の名門Harvard Business Schoolの2007年のエッセイの質問は、以下の6問だ。



1. What would you like the MBA Admissions Board to know about your undergraduate academic experience? (400-word limit)
(大学時代の経験で、HBSに知っておいてもらいたいとあなたが考えることは何か?)


2. What are your three most substantial accomplishments and why do you view them as such? (600-word limit)
(あなたの最大の功績を3つ挙げよ。また、なぜその3つを最大の功績だと考えるのか?)


3. Discuss a defining experience in your leadership development. How did this experience highlight your strengths and weaknesses as a leader? (400-word limit)
(あたなのリーダーシップを発展させた経験について記せ。この経験はリーダーとしてのあなたの強みと弱みをどう表しているか?)


4. In your career, you will have to deal with many ethical issues. What are likely to be the most challenging and what is your plan for developing the competencies you will need to handle these issues effectively? (400-word limit)
(将来仕事の中で、沢山の倫理的なジレンマに遭遇するだろう。あなたにとって一番ハードな倫理的ジレンマは何で、それを乗り越える力をあなたはどうやって身につけるつもりか?)


5. What is your career vision and why is this choice meaningful to you? (400-word limit)
(あなたのキャリア・ビジョンは何で、なぜそのビジョンがあなたにとって意義深いのか?)


6. What other information do you believe would be helpful to the Board in understanding you better and in considering your application? (400-word limit)
(その他、あなたをより深く理解するためにHBSに知っておいてほしいことは何か?)



非常に練られた、実力をあぶりだすいい質問ぞろいだ。しかも字数制限が非常に厳しく、無駄な言葉を使う余裕が全くない。いかにこの短い広告スペースの中に、最も印象の強いエピソードを凝縮させて入れ込むかが鍵となるエッセイだ。


対極としては、西の名門Stanford GSBのエッセイだろう。以下の4問(A,Bは必須で、1-4から2問選んで回答)だ。



A: What matters most to you, and why?(Recommended length is 3-4 pages, double-spaced)
(あなたにとって一番大切なものは何か?それはなぜか?)


B: What are your career aspirations? How will your education at Stanford help you achieve them? (Recommended length is 2-3 pages, doubled-spaced)
(あなたのキャリア・ゴールは何か?Stanfordはそのためにどう役立つのか?)


C: Short Essays-Options 1-4(Recommended length is 1-2 pages, doubled-spaced)



Option1: Tell us about a time when you did something that was not established, expected, or popular.
(あなたが常識や期待を覆すことを達成した出来事を書きなさい)


Option2: Tell us about a time when you felt effective or successful.
(あなたがうまくできている/成功していると感じる出来事を書きなさい)


Option3: Tell us about a time when you had a significant effect on a group or individual.
(あなたが組織や個人に大きな影響を与えた出来事を書きなさい)


Option4: Tell us about a time when you tried to reach a goal or complete a task that was challenging, difficult, or frustrating.
(あなたが困難で大変なことを成し遂げた出来事を書きなさい)



非常に本質的でシンプルな、オープンクエスチョン形式だ。字数制限もゆとりがあるため、どこまで深く自己分析をし、考え抜き、それを情緒豊かな個性的な形式で提供できるかどうかが鍵となるエッセイだ。


こういった各学校の出す質問に対し、英語で小論文を書き記していく。ただ実際は上記の2校を見てお気づきの方もいらっしゃると思うが、似通っている質問も多く、また質問は違えど、自分自身の印象的なネタというのは限りがあるので、結局いかにうまく同じネタを使いまわし、お化粧を変えていくかという部分が大きい。


学校により聞き方は全く違えど、一般的には、どのトップMBA校も共通して聞いてくる質問として、



・Why MBA?
・Why その学校?
・Career Goalは?
・将来リーダーになる資質を証明できる具体的なエピソードは?



といったあたりに答えていくことになるだろう。   (続)

GMATがMBA受験プロセスの中で最も辛い時期だった。基本的にMBA受験は、英語力の向上や、人生を見つめなおす機会といったポジティブな努力とベクトルが一致していると思っているが、このGMATだけは、英語力の向上とも言いがたい、受験テクニックへの習熟的な要素が決定的な要素となる部分が大きい。


試験内容としては、以下の3パートに分かれている:



1.論文(AWA) (2つのテーマで30分ずつ)
2.数学(Quantitative) (75分)
3.英語(Verbal) (75分)



帰国子女など英語力の高い人は正統派の英語学習でいいスコアが出るのかもしれないが、ドメスティックな人種にとっては、英語のVerbalがキツイ。。75分以内に絶対に終わらない量の問題が出るのだ。じっくりと時間をかけて解けばある程度の正答率を出せるのだが、75分で全ての問題を解こうと思うと、読むスピード自体が遅い非ネイティブは越えるのが不可能なほど高い壁にぶつかる。それをカバーするのが、問題のパターンを認識して効率的に誤答を落として正解にたどり着く方法であり、それは完全に受験テクニックの領域なのだ。いかに解ける問題を効率よく解き、いかに解けなくていい問題に時間を奪われないかという時間管理の稚拙が点数を決める。それは、ある部分ではマニアックな受験勉強が支配する世界である。


その様子がライブ感をもってよく分かる資料として、私がGMATで点数を出せた際の師匠でもある、プリンストン・レビュー・ジャパン(現アゴス・ジャパン)の中山先生に送ったメールを引用する。


・・・・・・(以下、中山先生への御礼メール)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



中山先生


5月のGW Verbal集中講座、
7月のAdvanced Practice、
8月のOfficial Guide解説を受講させていただいた、五十嵐です。


本日GMAT(2回目)を受験し、無事、710点(Q50点、V35点)を取ることが出来ました。


5月のGW集中講座で始めてGMATの問題を見た状態から、8月という比較的早いタイミングでスコアを出せたのは、本当に全て中山先生のお陰です。心から感謝しています。ありがとうございました。


以下、非常な長文ですので、もしお手すきの際があればご覧ください。試験結果の推移、感想、及び学習の内容をご参考にご報告させていただきます。


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【試験結果の推移】


6月に受験した1回目のGMATでは、640点でした。


1回目の試験では、試験最初のAWAで、普段はそんなことはないのですが、時間内にうまくまとめ切れず、その流れでQuantitativeも最後の6問はランダムクリック、それ以外にも自信のない問題が4,5問あるという悲惨な状況でした。Quantitativeの後で、スコアをキャンセルしようかと悩みましたが、とにかく最後まで受けようとVerbalを受け、それでもまだ精神的に安定しない状態で、RCは1passage飛ばし、SC、CRでも5,6問最後はランダムクリックでした。


明らかに500点台だと思ったのですが、スコアを見てみると、640点。またAWAも返ってきてみれば4.5点でした。"実際の点数が、出来の実感と違うことがあるな"、"試験中に諦めたり動揺したりしないで、とにかく頑張るべきだな"、というのが、1回目の試験の感想でした。


1回目の試験の後、GMAT PREP、PrincetonのCD-ROMをやりながらも、同様の感想を持ちました。Quantitativeでは、10問近く間違えてもPREPでは50点が出る、またVerbalでは、全問解けて自信があったのに27点、逆に最後5,6問ランダムクリックだったのに30点、ということがあり、とにかく、あまり複雑なことは考えずに、目の前の問題を、なるべく早く、確実に、解いていくことだけに集中することにしました。(点数は、ソフトの複雑なアルゴリズムが決めること、と割り切ってしまいました)


そして今回8月に受けた2回目のGMATで、一気にQuantitative50点、Verbal35点の710点を取ることができました。


Quantitativeでは、前半どんどん問題がスピーディーに解け、半分までは十分全問回答できるペースだったのですが、逆にちょっと後半油断をしたのか、最終的には4問ランダムクリックでした。ただ、数問ランダムクリックでも50点は出ると思っていたので、動揺はしませんでした。


Verbalでは、模試も含めて、初めてRCを含めた全ての問題が解けました。


先生のおっしゃるとおり、RCは明らかに解きやすくなっていました。これまで平均で1passage9~10分かかっていたのですが、本番では平均7分くらいで解けました。(本文を読むのにこれまで5分前後かかっていたが、本番では4つとも3分台で読めた)本文の量が減っているのと同時に、問題文も多少解きやすくなっていた印象があります。


結局、最後2分くらい時間を残して全問を終了することができました。出来すぎたので、逆に感覚と違って点数が悪いかもしれないと一瞬不安になったのですが、結果は35点。これまでで一番いい点数を本番で取ることが出来ました。


スコアが表示されてからPCの画面を見るまでに勇気が必要で、ちょっと下を向いていたのですが、祈る気持ちで画面を見て、710という数字を見たとたん、ガッツポーズをしそうになりました。


仕事の関係上、これからどんどん忙しくなってしまう状況なので、ここで取れなければエッセイとの両立は難しいのでもうダメだ、と思っていたので、本当にほっとしています。



【SCの勉強内容】


5月のGWからGMATの勉強をはじめ、スコアを取れるまでに何時間勉強したかをカウントしていたのですが、
累積の合計443時間でした。(1回目受験時点で312時間。受講時間も含む。RC、CRも含む。)


私の場合、仕事がコンサルティングということもあり、平日は半分がタクシー帰り、半分も終電に近いような生活でしたので、週末はもちろん、行きの電車の時間を有効活用しないと間に合わないと思いました。


GWのGMAT集中講座の直後、White Bookをやりながら自分の実力分析をしたのですが、




 ●SCは平均正解率60%、平均回答時間100秒、
  (設定したターゲットは90%、80秒)
 ●CRは平均正解率90%、平均回答時間150秒、
  (設定したターゲットは90%、120秒)
 ●RCは平均正解率70%、平均回答時間11分/4Q Passage、
  (設定したターゲットは50%、8分)




という状況で、CRとRCは正解率を落とさず、今より早く解けるようにすることに力を注げばよかったのですが、SCは、両方とも大幅な改善をしないといけない状態でした。
 
5月は、中山先生が授業で言っていたのを思い出し、White BookのSCパートを全てスキャナで取り込み、各問題と回答を表裏に印刷した1枚のページにして、穴を開けてリングを通してそれをひたすら電車の中で解きまくりました。鉛筆とストップウォッチを持ち、毎回、かかった時間と、完璧に他の選択肢を落として正解にたどり着いたら"○"、そうでなければ"△"か"×"(不正解)をどんどんつけていきました。


大きさがA4の半分ですので、満員電車でも解ける上、○が増えていくことがゲーム的にも面白く、また不得意な問題だけをピックアップすることも可能で、これは非常によかったです。


週末は、ビデオストリーミングを見ながらその冊子に思考パターンを書き込んでいきました。そして書き込んだものを平日に電車の中で肉化していく、というパターンを続けていきました。


6月には、会社と交渉して、1週間の有給をもらうことができました。そこでは、5月に鍛えた思考パターンを元に、OGを毎回テスト形式にして解いていきました。ここでは、全体の時間管理、RC/CRを実際にランダムにならべた状態での頭の切り替え等も含めながらやっていきました。


そして、6月末に1回目のGMAT受験。
 
7月に入ってからは、週末はAdvanced Practice、また平日は正直有給の反動でプロジェクトが非常に忙しくなり、睡眠不足が続いて電車の中では気がついたら寝てしまっていることの方が多かったかと思います。週末も1日は仕事に使ってしまい、休日も睡眠時間を削ってAdvanced Practiceの予習と復習をする、という、非常に肉体的、精神的にも辛い状態が続きました。
 
せっかく6月末まで一気に勉強してきたモメンタムが切れてしまいそうで、それだけは避けようと、寝てしまうとしても朝電車に乗ったら必ず冊子を取り出して1問は問題を解くように心がけました。
 
8月のお盆休み前のOG集中講座では、White Bookで作ったのと同様のOG版の冊子を作って授業に持って行き、その場でどんどん思考パターン、解答方法を書き込んでいきました。それを活用し、お盆休みの1週間、SCの最後の集中特訓を行い、そして今日のGMATを迎えた、という形です。
 
正解率を上げるためには、とにかく思考パターンを繰り返し復習し、肉化することに集中しました。また、間違えた問題について、原因を全てリストアップして、徹底的につぶしていく、ということも2,3回行いました。私はもともと文法が得意な方ではないので、短期間でスコアアップするためには、スパルタで、体が反応するまでパターン認識を強化することを意識しました。
 
スピードを上げるためには、自分が解答に時間がかかっている原因を分析し、その原因をつぶしていきました。私の場合、2点原因があり、



 ① Pronounなりagreementなり落とすポイントが見つかった際、それをすばやく他の選択肢に横展開できず、次の選択肢も頭から読んでしまっていた点、
 ② 類似の選択肢を2つ同時に見ていく、ということがなかなかできていなかった点、



 というあたりが大きく、これをできるように繰り返し練習していきました。
 
その結果、2回目の受験の手前では、平均正解率70%、平均解答時間80秒まで上げることができました。(正解率は一見それほど上がっていませんが、スピードをそれほど考えなければもっと正解できるようになっている感覚はあります。)
 
ただ、本番で本当にスコアを出せるかどうかは多分に運の要素もあるように思いました。私のように、600点の半ばが出ている状態なら、本番で急に700点が出るようなことも本当にあるのだなぁと思いました。
 
とにかく、今日は試験を終えて、ほっとしています。5月のGWから始まって、本当に中山先生なしではこの点数は出ませんでした。
 
本当にありがとうございました。


 


MBA受験をこれから考えている人のために、MBA受験で私がしたことを簡単に記しておきたいと思う。MBA受験に必要なものは、簡単に言うと以下の4つである。



1.TOEFL :MBAトップ10に必要な水準 260点(TOEIC換算だと950点程度。)


2.GMAT: 同水準 680点


3.エッセイ: キャリアゴールやMBAの志望動機、仕事での実績など


4.インタビュー: 英語での30~40分の面接



多くの人が、この順番で準備をしていく。全ての準備に短くて1年、長くて2年ほどをかける人が多いだろう。ちなみに私のスケジュールは、



1.TOEFL :2006年1月~3月(終了:273点)


2.GMAT :5月~8月(終了:710点)


3.エッセイ: 9月~12月(Stanford、HBS、LBS、Kellogg、Columbia、UCLAの6校分作成)


4.インタビュー: 2007年1月~3月(Stanford、HBS、LBS、Kelloggの4校分実施) である。



今回は、その中で一番最初に取り掛かるであろうTOEFLについて、私のやった勉強法を簡単にご紹介したい。


まずその前に、TOEFL勉強を本格的に始める前の私の英語力について言うと、無体策の受けはじめでTOEFL237点(=TOEIC780点)前後。外資系企業に勤めてはいたものの、基本的に日本のお客さまと日本語で仕事をしていたので、それほど高いレベルとは言えないのが現状だった。そこから2ヶ月間で273点まで伸びたわけだが、私の場合、2つくらい大きなブレークスルーがあった。


(1)単語を徹底的に覚えたこと


有名な旺文社の「TOEFL英単語3800」を、1月から2月末まででレベル3まで覚えたことで、一気にReadingが読みやすくなり、大きく階段を登った感覚を持った。通勤の電車の中で毎日数ページずつ覚えていくことを続け、土日に平日覚えたものを確認するループを続けていった。


(2)Shadowing+倍速リスニングを1ヶ月間続けたこと


リスニングが伸び悩んでいた。そこが最後までネックになっていたのだが、2月から帰りの電車やタクシーの中で、リスニングの比較的簡単なスクリプトを繰り返し同じスピードで繰り返しシャドイングした。3週間ほど、本当に毎日30分継続してシャドイングしたことで、急にあるときから英語が耳に入ってくるようになった。これまで聞き流してきた「自分が苦手な音節」「よく出てくるけど苦手なフレーズ」を、繰り返し自分の口で言うことで、頭の中に刻み込んだことがブレークスルーの原因だと思う。また、ICレコーダに苦手なパッセージを録音し、1.5倍速くらいで早回しで行きの電車の中で聞き続けた。これによって、久しぶりに通常速度の英語を聞くと「聞きやすい!」という状態を作れ、耳を鳴らす結果になったと思う。


上記2点が私のスコアが大きく伸びたブレークスルーのポイントだった。それ以外、当然普通に文法の復習やリーディングの練習、AWAの練習などを実施したが、これらは比較的オーソドックスに勉強する中でスコアをそこそこ伸ばせた印象だ。プリンストン・レビュー(現アゴス・ジャパン)のコースに通い、全て教材もここに書いたもの以外は予備校の教材を使って勉強を実施した。


最終的には、Listening28, Writing28, Reading26, AWA5.0で、リーディングの点数が普段より低くなってしまったものの、苦手であったリスニングで高いスコアを出すことができた。


上記の2点以外にその前提としてTOEFLの試験を突破する鍵は、とにかく本気を出して徹底して勉強をすることである。私も1月からは本当に勉強モードに切り替え、平日は仕事が忙しい中でも30分から1時間程度、休日は8時間から10時間程度は勉強をしていた。また、試験の直前に1週間の有給を取り、そこで徹底して「勉強モード」に入りこんだことが、短期間で得点を出すことに繋がった原因だと思う。


但し、TOEFLは、本気になってやればできる科目である。GMATはTOEFLの大変さの比にならない試験であるし、またTOEFLは最低限の点数(260点)をとっていれば、それほどそれ以上は差別化にならない試験でもある。ただ、これがMBA受験の入り口である。

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